こんにちは。
保護猫2匹、大型犬のラブラドール・レトリーバーと暮らすワガセワです。
この記事では、初めて猫の多頭飼いに挑戦した体験談を紹介しています。
2匹目の猫を迎えるために準備したものや、先住の猫や犬との顔合わせの仕方などをまとめました。猫の多頭飼いに興味がある方の参考になれば嬉しいです。
出会いは突然。2匹目の猫を引き取ることに
2匹目の猫を迎え入れた経緯と当時の状況
生まれてからあちこちに行かされていたメスの三毛猫と出会い、引き取ることにしました。
この時、息子は小学5年生、娘は小学2年生、夫婦共働きで4歳のオス猫1匹と2歳のオスのラブラドールが1頭いました。
*わが家に来た経緯などはこちらの記事で詳しく紹介しています。
一緒に飼っている犬猫たちの性格なども紹介していますので、あわせてご覧ください。
事前準備
大きいサイズのケージ
生活に慣れるまでは新入り猫をケージに入れた状態で過ごす予定だったので、ケージ内でもストレスなく過ごせるように大きいサイズの物を購入しました。猫は高いところに上ったりするのが好きなので、高さがあるものを選びました。(高さは180㎝ぐらい)
キャリーバック
1匹目の猫はプラスチック製のハードタイプを購入しましたが、2匹目はソフトタイプにしました。ソフトタイプはハードタイプに比べると耐久性は低いですが、折りたたんで収納できるので扱いやすいです。
ベット
ケージ内に置くために購入しました。
引き取ったのが7月だったので、冷感タイプのベットを用意しました。
フード、水を入れる器
フード用の陶器の器とケージに取り付ける給水機(リッチェルのウォーターディッシュ)を購入しました。
トイレ、トイレシート
トイレは子猫用と成猫用のシステムトイレを購入し、子猫用はケージ内に、成猫用は先住猫も使用できるよう別の部屋に設置しました。
本当は成猫用を2つ購入する予定でしたが、成猫用のトイレだと大きすぎてケージに設置できなかったので、少し小さいサイズの子猫用を購入しました。
ハンモック
ケージの天井にとりつけました。
これは一番のお気に入りで、よくここで寝ていました。
環境を整える
先住猫と部屋を分ける
新入り猫のケージは、先住猫が勝手に入れない和室に設置しました。
ラブラドールは人にも動物にも友好的な性格だったので、新入り猫が来ても受け入れてくれるだろうと思っていましたが、先住猫は縄張り意識が強く警戒心も強かったためうまくやっていけるか心配でした。そのため状況を見ながら、猫同士がゆっくり対面できるよう環境を整えました。
2匹目の猫がやってきた!
新入り猫の性格
おとなしくて優しく、鳴き声もオス猫に比べとても小さくてかわいい声でした。
ただ、痩せていて目やにが多かったり、キャリーバックに入れてもすぐに丸まって寝てしまうので体調が気になっていました。
また、痩せて小柄な割に食欲がすごくて、あげたらあげた分食べて完食する勢いでした。先住猫は好きな時にちょこちょこ食べていて、一気に完食することは無いので、2匹目の食欲には驚きました。動物病院での診察時に食欲について相談すると、もしかしたら今まであまり満足に食べられない環境だったのかもね、と言われました。そういった経験のある猫は「食べられる時に食べられるだけ食べておかなきゃ!」とすごい食欲でごはんを食べることがあるそうです。
わが家に来てもうすぐ2年になりますが、いまだにその癖が抜けず、食べすぎてしまうので注意しています。
先住の犬猫たちと対面させる前にやったこと
動物病院へ連れて行って、猫免疫不全ウィルス(猫エイズ)と猫白血病ウィルスの検査をしてもらいました。飼われていた先で検査履歴はありましたが、もう一度しっかり確認したうえで先住の犬猫と対面させたかったので、かかりつけの動物病院で再度検査してもらい陰性であることを確認しました。
目やにが多く、鼻づまりも気になっていたので、検査のタイミングで一緒に診察してもらいました。おそらく猫風邪だろうとの診断だったので、その症状が治まって落ち着いてから対面させることにしました。
先住の犬猫と顔合わせ
動物病院に行くまで新入り猫は別の部屋で過ごし、上記した通り、健康状態を確認してから先住の犬猫との顔合わせをしました。
先住猫とは、新入り猫をケージ内に入れた状態で対面させました。まずはお互いの匂いを嗅がせたり、声を聞かせたりするだけで、無理な接触は避けるようにしました。
もちろんその間、2匹の猫は食事もトイレもすべて別々です。
ラブラドールは警戒することもなく友好的で、新入り猫を見るとしっぽを振って近づいていました。新入り猫をケージから出すと、嬉しくなりすぎて興奮してしまい、猫を踏みそうになるので焦りましたが、それ以外には特に困ったこともありませんでした。お互いの距離は早い段階で縮まり、一緒に遊ぶなど良好な関係を構築出来てホッとしました。
先住猫は新入り猫に対し、初めはシャーと威嚇したり怒ることが多かったですが、次第に慣れていきました。ただ、しばらくの間はトラブルが怖かったので、新入りの猫は私が見ているときのみケージから出して一緒に遊ばせていました。
先住猫のストレスとケア
初めは順調と思えた2匹の猫の関係も、新入り猫の行動範囲が広くなるにつれ変化してきました。
すごく甘えん坊でいつも私にべったりだった先住猫が、隠れて出てこなくなることが多くなったのです。また出てきても、物音にすごく敏感になっていつも周りを警戒していたり、今までしたことがないところで爪とぎをするなどのイタズラが格段に増えました。
先住猫にとって、ようやくラブラドールがいる生活に慣れてきた頃に、また新しい猫が来たわけですから、すごくストレスだったんだと思います。
そのため、先住猫のケアを第一優先に考えて過ごすようにしました。
ごはんをあげるのも、帰ってきてあいさつするのも先住猫が一番。甘えてきたときは思いっきり甘えさせてあげて、イタズラが増えてもそこは目をつむり、先住猫がリラックスして過ごせる環境づくりに注力しました。そしていつも「あなたのことが大好きだよ」と声をかけていました。
それでも、2匹の猫の距離がなかなか縮まらないので、住み分け(新入り猫とラブラドールの飼育場所を1階のみに限定し、先住猫はどこでもフリーに行ける状態)にも挑戦しましたが、こちらは失敗。猫の飼育場所を限定的にするのは想像以上に難しく、隙を見て新入り猫が1階の部屋から逃げ出し、先住猫と鉢合わせして大騒ぎ!なんてことが何度かありました。
そうこうしてるうちに先住猫も徐々に新入り猫の存在を受け入れ、今まで通りに生活する様子が見られるようになりました。おそらく、半年近くはかかったと思います。最初はシャーシャー言って威嚇していたのが、日が経つにつれ一緒に遊んだり、くつろいだりする姿が見られるようになり嬉しく思いました。
猫の多頭飼いで気になるアレコレ
トイレ
システムトイレを3つ設置していますが、特に使い分けはしておらず2匹一緒に使用しています。
排泄物の管理については、どれがどちらの排泄物かを見極めるのは難しいです。
うんちはなんとなくにおいや状態でどちらのか分かるときがありますが、おしっこに関しては分かりません。どちらにしても、絶対こっちの猫のものだ!と判断するには、トイレを使用しているところを見ない限り、確定するのは難しいです。
食事
これが今の一番の悩みです。なぜかというと、2匹目の猫の食欲がいまだにすごいからです。
先住猫はちょこちょこ食べを好み、2匹目の猫はある分だけ食べてしまいます。
先住猫しかいないときは、いつもごはんは出しっぱなしで好きな時に食べれる状態だったので、新入り猫が来てからも同じようにしていたら、先住猫の分も含めて全部食べていて気づいたら太り気味に・・・そのため、今は先住猫にごはんをあげたら食べ終わるまで見守り、残ったご飯はすぐ片づけています。2匹目の猫の食事はしっかり計量し、一日に食べる量を管理しています。
寝床
お互いお気に入りの場所がるので、別々に寝ています。
うまく使い分けているのか、今までに寝床をめぐる喧嘩は一度もありません。
留守番
しばらくは3匹別々の部屋でお留守番させていました。
新入りの猫は和室のケージ内に、先住猫はフリー、ラブラドールは1階リビングでした。
慣れてきたら、新入りの猫のケージをリビングに移動させ、ラブラドールと一緒の部屋に設置しました。1年ぐらいの間、新入り猫はケージ内で留守番していましたが、今はラブラドールはリビング、猫2匹はフリーにしています。
私が見ている中で犬も猫もフリーな状態にし、それぞれが自由に動いてもトラブルの心配がなさそうだなと思ったタイミングでケージでの留守番をやめました。
2匹目の猫が来てからの嬉しい変化
一番嬉しかったことは、ラブラドールと先住猫の関係に変化があったことです。
2匹目の猫が来るまでは、先住猫はラブラドールに対して警戒し、一緒の部屋でくつろぐことがありませんでした。その先住猫が、今ではラブラドールがいるリビングでくつろいだり、そばで寝たりしています!これはわが家にとって、本当に嬉しい変化でした。
新入り猫が、悠々とラブラドールの前を歩いて通ったり、追いかけっこする姿を見て、「案外この犬も大丈夫なのかも」と思ったのかもしれません。
まとめ
以上、2匹目の猫を迎えた体験談でした。
多頭飼いをするにあたりたくさん課題はありましたが、一番大切なことはそれぞれに愛情をもって対応することだなと実感しました。1匹だけを飼っている時のように過ごすことは無理でも、愛情をもってお世話をすれば動物たちに伝わります。
そして多頭飼いならではの嬉しい変化もありました。事前の準備やお互いが慣れるまでの期間の管理など大変な面もありますが、それ以上に楽しいこと、面白いこと、癒されることなどたくさんの経験が得られます。
これからも2匹の猫とラブラドールが楽しく幸せに過ごせるよう、それぞれ愛情いっぱいにお世話したいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント